スツール -ダブル

「スツール」は音楽家・坂本龍一が代表を務める森林保全団体more trees の設立10 周年を記念したプロダクトとして誕生しました。more trees の活動のキーワードである「都市と森をつなぐ」。この「つなぐ」の意味をあらためて見つめ直し、幅を広げることで、世界中の人々が森について考えるきっかけを作りたい。more trees と森の未来につながるプロダクトを生み出したい。そんな願いを込め、プロダクトデザイナーのジャスパー･モリソン氏と熊野亘氏のお二人にデザインを依頼しました。1959 年ロンドンに生まれたジャスパー氏は、家具や建築、都市空間まで幅広くデザインを手掛ける、世界を代表するプロダクトデザイナーです。「スーパーノーマル」を理念としたシンプルで普遍的なデザインを数多く生み出しています。 一方、1980 年東京に生まれた熊野氏は、フィンランド留学中に木工技術や家具デザインを学びました。生活の中に溶け込んだ人々と森の親和性に影響を受け、豊かさを生み出す空間を意識したものづくりに取り組んでいます。 二人のデザイナーが持つそれぞれの個性をつなぎあわせることで、more trees のいままでとこれから、そして世界中の人々と森をつなぐ架け橋となる「スツール」が完成しました。 シングル、ダブル、ロングというサイズと形状の異なる3 種の「スツール」は、それぞれのフォルムの美しさはもちろん、複数が寄り集まることで、まるで音楽を奏でるかのようなリズミカルな表情を生み出します。 素材には「more trees の森」のある岐阜県の東濃ヒノキの無垢材を贅沢に使用し、地元の職人によって手作業で作られています。東濃ヒノキは古くから寺社などの伝統建築物に使われ、香りも良く、強度にも優れた日本を代表するヒノキです。 「スツール」は、各パーツを使い手が自ら組み立てることで初めて完成します。この最後のひと手間が、使い手と空間、生活をつなぐきっかけとなります。 シンプルなデザインだからこそ、スツールとしての機能にとどまらず、あらゆる生活シーンで使える、まさに暮らしを豊かにするアイテムです。 スツール《ダブル》 デザイン：ジャスパー・モリソン／Jasper Morrison ＋ 熊野 亘／Wataru Kumano 素　　材：ヒノキ サ イ ズ ：《ダブル》 縦330×横765×高さ405mm 【本製品の売上の一部は、more trees の活動に活用されます。】 ●more trees（モア・トゥリーズ）とは 2007年に音楽家 坂本龍一が設立した森林保全団体です。 地域との協働で森林保全を行う「more treesの森」の展開、国産材を活用した商品の企画・開発、イベントを通じた森の情報や魅力の発信など、「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行っています。 私たちは、森の恵みを有効に活用するため、クリエイターや地域の職人と協働で、ものづくりをしています。