染めは、本場の徳島で修行を積んだ藍染め職人による本藍染め。
天然灰汁醗酵建て(てんねんあくはっこうだて)と言われる、江戸時代から変わらない技法で藍染をしています。
蓼藍を発酵させたスクモと、小麦の麸などを用いて藍甕で染め液を作り、日ごとにかき混ぜて発酵を促しています。
発酵しないと染めが入らないため、春~秋にかけてしか染めが出来ない本物です。
完全に天然の植物のみで作られた染め液は、藍甕に200Lほど入れて発酵を続けるよう日々管理されています。
職人の坂さんは、目と匂い、触感、ときには舐めて、状態を確認します。
良い意味で、様々な有機物が混ざってできていて、だからこその、本藍染めならではの深い美しい色が出るのです。
この本藍の藍甕に、染める生地や製品を浸けて、揉んで、しっかり生地に馴染ませます。
藍甕の中で色が入るわけではなく、空気(酸素)に触れ、酸化することで色が入ってゆきます。
化学染料のように一度で色がくっきり入る訳ではないので、これを1日に数回、1~2週間に渡って繰り返します。こうして、回数と時間をかけて染め重ねて色を定着させてゆきます。
そのまま浸けると無地になりますが、絞り(しぼり)という技法により、柄を入れています。
絞りは、藍甕に浸けて染めを行なうときに、布を折り畳んだり結んだり、針を通したり、布を絞って形を変えて染めます。
その布の形により、染料が入る部分、入らない部分に分かれます。
これを応用して柄にしたものが、絞り柄と呼ばれています
型などがあるわけではないので、はっきりした色の境はなく、全てグラデーションになります。
白から濃紺までの無限の強さの藍色が入り交じる柄は、奥深く本当に美しいです。
本藍染めは、ただの藍色ではなく、赤や緑など、様々な色が混ざってこの色になると言われています。
実際に日光の中で見たり、揺らしたりすると、赤っぽく見えたり、黒っぽく見えたり、紫っぽく見えたりと、豊かな表情を持つ布です。
草木染めも、乱反射を行なうために鮮やかな色を映すと言いますが、このあたりが、天然染めの魅力だと言えます。
本柄は、「蛍」という伝統的な絞り柄です。
この蛍柄を帯状に広く中央に入れました。
蛇腹状に折り畳み、針を刺すことで、このような柄になります。
藍の濃紺の中に、ぼんやり浮かび並んでいる白い蛍が幻想的な柄です。
【素材】オーガニックリネン100% 天然灰汁醗酵建て
【サイズ】45×45cm
【購入にあたってのご連絡】
藍染めは手作業のため、細かい柄部分や色合は微妙に一点一点異なりますのでご了承ください。
ご希望のお客様には、在庫分を簡単に写真でご覧いただき、お選びいただけます。
ご発注時にメッセージにて、お気軽にお申し付けください。
商品介绍
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- 棉.麻
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